私は仕事としてリトミックを教えていますが、私自身もリトミックを習っています。
理由は指導技術を向上させるため、スキルアップのため、いろいろありますが、リトミックって心と体を調和させているんだな、と毎回実感できることは自分自身にとっても大事なことです。
リトミックはもともと、スイス人のダルクローズが音楽学校で生徒を教えていて、生徒が音を書き取る課題で和声を聴き取れないことから、「音楽における運動神経的 および力動的な性質のものは聴覚や触覚だけでなく、すべての 他の感覚にも関わる」ということに気づき、編み出した教育法です。
レッスンでは音を聴き、そのイメージやリズムを、手や足、全身を使って表現し、楽譜や鍵盤上の視覚優先の訓練ではなく、身体を動かしたり声に出したりすることによって五感と身体と脳を結びつけて音楽感覚を養います。
私が受けている大人のレッスンは主に指導者の人たちが習うレッスンなので、指導法も学びますが、毎回、学ぶべき音楽のお題に沿って、例えば2拍子の曲を歌いながら、3拍子を感じてステップしたり、指揮をしたり、いかにそのイメージに近づいた即興が出来るか、また、音階や和音進行など、毎週、ソルフェージュも学んでいます。
リトミックではその場で何を感じているかを表現することが求められるので、常に脳はフル回転で、難しい課題では、足と手がバラバラの操り人形のようなぎこちない動きになってしまうことも多々あるのですが、身体全体の器官と心(脳)の感覚の統合で、反復をくりかえすうちに脳が指令を送ることがスムーズになっていくのがわかります。
実生活でも、頭ではわかっていても動くとできないことがありますが、リトミックは自分の体を自分の思うようにコントロールする訓練をしているような感覚です。
寝不足の日は、脳が働かなくてあまりうまく動けないのですが、音楽を聴きながら体を動かしていくうちに、終わった後は頭がスッキリしているのが不思議です。
出来ないことが出来るようになっていく喜び、これは小さい子も大人も一緒なんだろうなと思い、学びを続けています。
私は20代の頃、アフリカのジンバブエと言う国で2年間小学校の音楽の先生をしていたことがあるので、その頃、アフリカ音楽にもたくさん触れました。
シュルグイと言う小さな町にある小学校でしたが、セルクエ小学校の子どもたちは寮生活をしていたので、私も同じ寮の一部屋に住んでいて、休日は子どもたちとよく遊びました。
その時、子どもたちに教えてもらった手遊び歌の中に、「アーミナ」と歌う曲があります。
日本にも「みかんの咲く丘」という手遊び歌がありますが
アーミナは途中から4拍子を歌いながら、手は3拍子を打っています。
先日、リトミックのレッスンで、2つの異なる拍子が、曲の中で同時進行しているポリミーターを習いましたが、このアフリカの手遊び歌ではポリミーターという手法が使われているからズレを感じられるグルーヴ感が生まれて楽しいのだな、とわかりました。
リトミックを学び始めてから、結婚、出産、子育て、その時々で場所が変わったり、中断したりもしたのですが、経験を重ねるうちに、その時にはわからなかったことも理解できるようになるので、いくつになっても学びたいことがあるというのはとても幸せなことだと思います。
20年前はもちろんスマートフォンもなければSNSも普及していなかったのですが、もしかしたら今は世界とつながっているので、「アーミナ」の手遊び歌の動画、探せばあるかもしれません。
また見つかればお知らせします。
自分の子もそうですが、どうしても現代の子は動画の世界にどっぷり浸かって手足を動かさないので、日本のわらべうたも含めて見直して、アフリカの手遊び歌なども紹介しながら、楽しくたくさん脳を活性化させるプログラムを取り入れていきたいと思います。
都島区毛馬町 ピアノ リトミック教室のアクセス
大阪府大阪市都島区毛馬町4丁目
大阪シティバス 34 大東町経由 守口車庫前行 「大阪駅前」→「毛馬橋」下車 淀川小学校方面へ約徒歩5分。
大阪シティバス 57 毛馬中央公園行 「京橋」→「毛馬中央公園」下車 徒歩2分
※詳しくはお申し込みいただいた返信メールにてご案内します。
体験レッスンは随時無料で行っております。
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