先日、保護者の方からうれしいお知らせがありました。
お母さまの職場で、ご高齢の方向けのコンサートを開催することになり、そこでピアノを習われている生徒さん姉妹が堂々と発表会の曲を弾かれて、お年寄り皆さんに喜んでいただけてとても感動した とのことでした。
こういう場で演奏して喜んでいただけるのは、ほんとうに音楽のもつ素晴らしい部分を身をもって体験できたことだろうと思い、お母さまに感謝です。
誰かのためにピアノ曲を弾いてプレゼントする
これは、自分のかけた時間と努力なしではプレゼント出来ないんですね。
しかも、その時の出来栄えも左右しますから、必ずしも喜ばれるかどうかはわからない、というか喜んでもらえるにはやはり、本番で成果を出す為には練習するしかないです。
でもそれが伝われば相手が感動してくれる事もあります。
私は小さい子でも、ある程度弾けるようになったら、ハッピーバースデーの曲を渡すようにしています。
お誕生日は誰かのために弾く1番の機会ですよね。
ただプレゼントをもらってケーキを食べて終わりではなく、そこに自分のために弾いてくれてみんなに歌って祝ってもらえたら、どんなに素敵な思い出となる事でしょう。
先日は発表会が終わって日々の練習にあまりモチベーションがもてなくなっていた生徒さん。
と、いう事で、レッスンでは「次、家族でお誕生日近い人、誰?」とよく聞きます。
「お母さん、毎日あなたたちのためにお仕事がんばっているよね。
○○ちゃんがお母さんのために一生懸命練習して曲をプレゼントしてあげたら喜ぶんじゃない?」
私は常日頃から、「お金で買ったプレゼントは無くしたり盗まれる事もあるかもしれないけれど、誰かのために頑張って練習した曲はあなたの中にあるから、誰にも盗まれたりはしないよ。」
と言っています。
お母さんの誕生日までサプライズで秘密練習だから、夏休みでレッスンがない時は、弾いた動画を送るようにいうと、ちゃんとお休み中動画も送ってくれて、次回のレッスンではと満面の笑みで「喜んでくれた!」とお話してくれました。
「がんばって練習したんだねー、聴かせて。」と弾いてもらったらハッピーバースデーソングはにこにこ歌いながら弾いてくれました。
また違う曲では何週間も弾けなかったところがしっかりと弾けるようになっていました。
自分の好きな曲を自分のために弾くのもいいですけど、発表会や誰かに聴いていただくというのは、やはり練習のモチベーションが上がりますね。
ピアノを習うことは他にもたくさん良いことがありますが、とてもシンプルで素敵なことに気づいてくれてうれしかったです。
今後も「誰かのためにピアノを弾く」機会をたくさん作っていきたいです。